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現代語訳 難太平記(附論 今川家の赤鳥の謎を解く)

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 執筆者の今川了俊は、足利一門の武将です。南北朝時代に九州探題として活躍しましたが、後に幕府に対する反乱に連座して失脚。失意のうちに晩年に書き残したのがこの『難太平記』です。600年以上前に生きた武将の生(なま)の声を聞けるのが魅力です。

 後半に、難太平記に関連した小論が2つ付いています。

● 附論1 今川家の赤鳥の謎を解く
 難太平記には、今川家が笠じるし(味方を識別するための目印)として使った「赤鳥」というものが出てきます。この赤鳥が何を表しているのかは江戸時代には全くわからなくなっており、赤鳥の実体が何なのかについて議論が続いていました。しかし、今に至るまで明確な結論は出されていませんでした。この附論では、江戸時代の文書で赤鳥論争の経緯をたどるとともに、絵画資料や発掘資料を援用して、赤鳥の実体を解明しています。江戸時代からの240年以上にわたる赤鳥論争に終止符を打つものになっています。

● 附論2 群書類従本『難太平記』の伝来について
 群書類従に収録されている『難太平記』の末尾には、「瀬名貞如本」を元にしたと書かれています。この瀬名貞如が何者なのかを探るうちに、今川了俊の直系の子孫である瀬名貞雄・貞如(さだゆき)父子が、群書類従の編纂グループと親しく交流していたことが浮かび上がってきました。また、群書類従に収録された難太平記の、室町時代以降の伝来の過程についても推測が可能になりました。これらの内容がまとめられている附論です。

(B6、並製、164ページ)

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